本と○○○
人によってたくさんの組み合わせがある。
私はそれがたまたまコーヒーだった。
元々はコーヒーが本当に好きで
コーヒーによく合うものは何かを探して
たどり着いたのが本だった。
マキネッタやらドリップやらでひたすら楽しんで
コーヒーを淹れ、その楽しんだ先で
また楽しい読書の時間に入る。
こんなに楽しい時間の過ごし方があるだろうか!
「好き」の足し算・掛け算で人生が潤う。
好きなものが多い方が幸せに決まっている。
星の王子様
文句なしの名作でした。
王子様の無垢な感情、言葉が
すっかり中途半端な大人になってしまった自分の
心に風穴を開けてくれました。
時には鋭い針で時にはノックをするように。
新装版の装丁もとても良くて一生大切にしたくなる
宝物のような本です。
非常に読みやすくて
あっという間に読み終えてしまいます。
全ての大人に捧げる一冊。
決め事
読書をするにあたって決め事をしている。
それは、
読んだ本の映画は見ない
また見た映画の原作は読まない
ということ。
主には小説が映画化された場合ですが
でも例外もあります。
小説の原作者と映画の監督が同じ人物の場合。
多くはありませんがこれなら見るし読みます。
こんなこと、聞く人が聞いたらつまらんと一蹴
されてもおかしくはないと思いますが
小説と映画は別物なんて割り切れません。
同名のタイトルを使っている以上はなるべく
そのままがいいんです。
そのまま。
こゝろ
読書に目覚めるきっかけになった一冊。
高校生の時だったと思う。国語の読み物で
一部抜粋されたものを読んだような記憶。
あの時はただぼんやりと複雑で何処と無く
残酷なにおいが漂う作品として捉えていた。
初めて一冊まるまる読み通してみると
実に重た過ぎた。
何かに目覚めるきっかけとはいつも
○○○過ぎること。なのかもしれない。
それが、『恋は罪悪ですよ』とだけいい
最期の時まで重過ぎる十字架を背負い続けた
「先生」の半生だった。
日本文学は何かと重苦しい影のようなものを
持った人物が多いのは気のせいなのか。
そんなに大した数の日本文学に触れていない
からそう感じるだけなのか。
もっと触れてみねば。
でももう一度「こゝろ」を読み直してから。